センターについて

リハビリテーション科 高次脳機能リハビリテーション
センター長 あいさつ

高次脳機能
リハビリテーションセンター長
原 寛美

AIやIT技術の進歩が社会の仕組みを変えようとしているいま、医療技術も急速に進歩し、人口構成なども大きく変動しています。医師はじめ医療従事者の役割も、医学的知識と専門的スキルに加えて、社会的・倫理的・医療経済学的視点も学ぶべき時代になっています。
リハビリテーション医療も例外ではありません。2018年から新専門医制度が発足し、19の専門医の基本領域(別掲)が設定されました。リハビリテーション科専門医もその一つに入っています。リハビリテーション科は、脳卒中などの疾病により生じる運動麻痺などの機能障害の再建のプロセスと、さらにその後に必要となる復職・就労、社会参加の道筋を援助する診療科です。

桔梗ヶ原病院では、主に脳卒中などの中枢性運動麻痺の回復と高次脳機能障害の診断・リハビリテーションを大きな柱に据えています。
脳卒中リハビリテーションは、この10年間で大きく変貌してきました。例えば、損傷した脳のメカニズムを変える(調整する)、ニューロモデュレーションと呼ばれる経頭蓋磁気刺激TMSが、リハ治療とともに用いられるようになりました。また痙縮と呼ばれる麻痺した上下肢の筋が異常に緊張することで起こる拘縮などの症状に対して、A型ボツリヌス製剤(ボトックス)を投与することにより改善を得ることができるようになりました。例えば脳卒中後の下肢の内反尖足に、従来は下肢装具を作ることで対処していました。しかしボツリヌス治療により内反尖足が改善し、装具を用いなくても歩行が獲得できる治療成績が生まれてきました。ボツリヌス治療は脳卒中リハビリテーション上で欠かせない治療法となりました。

高次脳機能障害は、2001年から支援モデル事業が開始され、2004年から拠点病院を県が指定して事業が進められています。診断、リハビリテーション、その後の復職などの支援が徐々に普及しつつあります。2018年度からは第7次医療計画が開始され、地域医療計画の策定が進みます。その対象となる国の指針の5疾病(がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病、精神疾患)の1つである精神疾患の中に、新たに「高次脳機能障害」が設けられました。今後は、都道府県の医療供給体制整備のなかで、高次脳機能障害医療がより重要なテーマとして取り上げられることになります。桔梗ヶ原病院は長野県の高次脳機能障害支援拠点病院の一つであり、高次脳機能リハビリテーションセンターは一層重要な役割を担うことになります。

別掲表

新専門医制度 基本領域(19領域)
内科 脳神経外科 皮膚科 病理
小児科 整形外科 精神科 臨床検査
外科 形成外科 救急科 リハビリテーション科
産婦人科 耳鼻咽喉科 麻酔科 総合診療
泌尿器科 放射線科 眼科

桔梗ヶ原病院におけるリハビリテーション

脳卒中や頭部外傷などに対するリハビリテーションは現在以下のような区分がされています。

  • 急性期(発症から2週まで)
  • 回復期(急性期以後発症から150日、あるいは180日前後まで)
  • 生活期(回復期を経て自宅復帰した時期,地域での生活を再開・継続する時期)

生活期
いずれの時期も重要ですが、回復期と生活期における専門的なリハビリテーションを提供することが桔梗ヶ原病院の役割です。とくに生活期におけるリハビリテーションは患者さんにとって最も長く続く時期であり、この時期のリハビリテーションには高い専門性が要求されます。
患者さんの「生活期の夢」実現のために最新のリハビリテーションを提供することが桔梗ヶ原病院の使命です。高次脳機能障害者に対するリハビリテーション、さらに脳卒中リハビリテーションでは先端的な経頭蓋磁気刺激TMSとボツリヌス治療などを提供していきます。

※治療(外来・入院)をご希望の方は
下記連絡先にご連絡ください。
tel0263-54-0012
fax0263-52-9315
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